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西山水木の鶏頭と蠍尾

後6ステージ 正しい地理+美しい国

花盛りの中、うっとりと歩いた。 うまく行かない人も、うまく行っている人も、 花盛りのピンキーな夕方を歩いている。 南北に長い日本を旅する役者の冥利。 また、花盛りだ。 花見の、席とりの、ブルーシートの真ん中で、体育座りで、 寒さに耐えながら桜の森を見上げているスーツの人は会社の新人だろうか? 生まれて来て初めて桜に触る小さな人は 新しい家族に見守られて、枝垂れ多桜の蕾みを小さな手でぱんぱん叩いた。 喉の奥にワインの渋い味が立ち上がって来たので、カメラモードの携帯で、皆に電話する。
夕焼けの富山の街を帰る。 帰る場所はいつも違う。 こういう大人になりたかった。 エトランジェの哀愁。 叶わないけどあきらめられない夢。 手に入れるために捨てた絵に描いた恋。 うっとりとセンチになりながら、歩くんだ。春に向かって。

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