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西山水木の鶏頭と蠍尾

初めて知るメソッド

またやって来た。一番苦しい。 稽古は、「自分の作ってきた役を芝居の物語の中に生かして成立させる」段階にさしかかる。これがロールプレイングゲームなら、稽古場のあちこちに私の死体がゴロゴロ転がっているだろう。 私の立てるプランの甘さよ。平さんも三田さんもすでに「オセロー」の物語をどう生きるか、骨太に繊細に実際に演じることで次々と提案して来られる。 仮セットに立ってシーンが始まったとき初めて、私はまた持って出た武器が役に立たないことを知る。しかし、戦いは始まる。私は絶望に集中をなくして、スタッフや共演者の見守る中、はかなく倒れる。恥ずかしい。 恥ずかしい。非常に。役作りの甘さは私が人生に甘やかされて来たからだ。 思い出の中のすべての人が私にシェイクスピアの様に語り出すわ。 不思議にもこの稽古場は通しのあとの駄目出しがない。 しかし、次に何をやらなければならないか俳優にははっきりわかる。武器を持たず、「孤心」で!

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レベルの高いステージで戦っている姿が目に浮かびます。応援しています!頑張ってくださーい!

Qちゃん | URL | 2006/08/13 (Sun) 20:16 [編集]


 
 

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