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□■西山水木のヴォイスレッスン■□
by にしやまみずき    |   |  page top ↑

『るつぼ』@新国立劇場「俳優には当事者になる想像力と勇気」が必要だと、ポストトークで演出家が言った

今日はお稽古休みだった。
田中利花ちゃん(大好き!)からお誘いがあって、
sc00064f91新国立劇場に「るつぼ」を見て来た。

そういえば、森光子さんの「桜の園」に出演させていただいたのは10年も昔のこととなったなあ。
当時の写真をこの間キムラ緑子からもらったばかり。

「るつぼ」は「JAPAN MEETS・・・ ─現代劇の系譜をひもとく─」シリーズの第7作目。

小学校の頃、この芝居を見た。ことがある事を思い出した!
両親の観劇に連れて行かれたのだ。
痩せた男の人が自分の胸をかきむしり服を引き裂きながら何か訴えていた。大人の男の人が大声で泣き叫び怒るの
を見たのは初めてだったので本当にびっくりした。

「るつぼ」っち、なん?
と母に訪ねた。

母の答えを「いろいろ混ぜて溶かすツボのことよ」と理解したと思う。
とかす、とは粉ミルクをお湯に、砂糖や塩を水に溶かしたり、泥に水をまいてとかしたりというイメージしか浮かばない。

随分経って父が「ミズキ〜、こいがルツボぞ〜!」と私をテレビの前に呼んだ。
何かの映像を見て私は本当にびっくりした。
金属を、融かしていたのだ。
金属が熱で溶けるのだと初めて知った時だ。
真っ赤に光り、雫には炎があがる。
どれほどの熱さだろう。恐ろしい程の温度。火傷では済まないだろう。黒焦げになってしまう。

「るつぼ」は恐ろしいと思った。
語感の丸いちょっとユーモラスな響きとは全く違う。
後に知った「原子炉」と同じような、畏怖というよりも恐怖を抱いたものだった。

本当に素晴らしい芝居だった。役者も、セットも、衣裳も照明も。
4時間があっと言う間。
満員の観客が前のめりに息詰めて見てた。

1692年頃の。建国前のそれこそるつぼの中のようなアメリカで起きた実際の事件をもとに、
レッドパージへの抵抗のメッセージとしてアーサー・ミラーが書いた。骨太の人間ドラマ。
しかも、サスペンスや心理ドラマの様も呈したエンタメ要素も。

リアリスムって何だろう?
劇中「ジョン・プロクターとは何者か?」と演じる俳優が激しく自問する。
「俳優には当事者になる想像力と勇気」が必要だと、ポストトークで演出家が言った。
俳優達が自分(役)とは何かをしっかり掴んでくっきりと描いて初めてその役を取り巻く社会が見えて来る。
そこに、
抽象的なセットやメッセージ性を持った衣裳が普遍性を与える。今の私たちが見えて来る。
同調にギリギリと多様性を締め付ける社会と多様性なしにはあり得ない個人の心の自由や尊厳。

そういえば今朝、死刑になる夢を見た。
たくさんの人と雑魚寝をして刑の順番を待っていた。
「私じゃない!」「私じゃない!」と言ってもだれも聞いてくれなかった。
目が覚めてホントにほっとした〜。ホッとした〜。
自由と命が嬉しかった!嬉しかったね〜。
それから「るつぼ」を見たんだ。

□■西山水木のヴォイスレッスン■□
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