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西山水木の鶏頭と蠍尾

「この子たちの夏」いよいよ本格的稽古開始!打ちのめされるこの国のかたち

稽古場に早く来た時間を、間違えて、稽古場に早く着いてしまった。喫茶店で台本を読む。違う景色で読む台本はまた違うイメージをくれる。いろんな人が浮かんで来た。

2次被曝をしてしまったJさん。お葬式もすんで遺品を整理していたら、被曝を証明する手帳が出てきた。家族も友人も知らなかったという。私の上京を激しく止めたっけ。「ミズキちゃん、生まれたところで生きて行かんば」「必ず帰ってきて佐賀の墓に入らんばよ」別れの笑顔が今もありありと浮かぶ。

長崎に、被爆直後に入って、瓦礫の撤去と、けが人の運搬を手伝ったという。放射能を帯びた瓦礫が山と積まれて佐賀に入って来たらしい。

きっとJさんも応援してくれているに違いない。「ミズキちゃん、大したもんたい」と、褒めてもらいたい。小さな私に戻って、高々と抱き上げられて「あんたが大将」と褒めてもらいたい。台本を撫でながら痛切にそう思った。

IMG_1630しかし稽古ではやはり、歯の根が合わず、顎がガクガクと震え、嗚咽でひどい朗読だった。恥ずかしい。

六人の女優さんたちがそれぞれ孤独に「大役」に立ち向かっている。息を整え、肚を据えて。……まず、私は自分に克たないと。言葉の向こう側から、頑に私の想像を拒むイメージがある。

私も、うしろむきになって、立ちむかおう…。

写真は豊かなケータリング。小さな休憩にほっとする。

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