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西山水木の鶏頭と蠍尾

Archive2017年03月 1/1

なくしたと思ったものたちが何度も帰って来て誘惑する。燐光群「くじらの墓標」拝見。

燐光群「くじらの墓標」拝見。演劇は自分と出会う場所だというけれど、クスクスゲラゲラ笑っていたら突然目の前に私のふっくらした幼い手指が現れた。私はまだハイハイの頃、四肢に大火傷を負って、硬い皮膚のゴツゴツした自分の手にしか見覚えがない。多分火傷前のものだろう私の指は、たどたどしく焼きたてのくじらの肉を引っ張った。すると、それは繊維に沿って容易に裂かれて、私はまだ生え揃わない歯に咥えてうまうまと言いな...

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