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西山水木の鶏頭と蠍尾

より良く生きたいという人間の本能を刺激される

庭の草むしりなどして、ゆっくり過ごし。午後、旧友加藤ちかちゃんと下北で待ち合わせ。今後の事を含め様々な話をする。劇団をなくした私たちが、日本の演劇の世界とどう向き合えばいいのかは本当に難しい。役者として、美術家として、ではなく。劇団日本の「劇団員」な私たち。夜は椿組「椿版・どん底」を拝見。覚悟を訊いた加藤ちかの装置はものすごい立体となって私に迫る。寺田君の音楽もとてもよかった。とばさんこと戸波山文...

今、料理の事だけ考えていられる時間が嬉しいなあ

本番が終わって今は充電の時期。次の芝居までにやらねばならない事が山ほどある。束の間、料理を作ったり、本を読んだり、テレビを見たり。観劇したり、友人と逢ったり。料理と言えば、防寒対策に買い込んだ生姜関連グッズを使い切らなければならない。総てのものが生姜味となる今日この頃、女優友人にこの話をしたら友人宅も総て生姜味。なぜなら差し入れ関係が生姜率がすごく高いからだと言う。生姜粉はとても便利。みそ汁に入れ...

しっかりしろと温かい大きな手で背中をたたかれるような

世田谷パブリックシアターに「王女メディア」拝見。演劇に100%はない、とか、正解はない、とか言われるけれど。「完璧なもの」というものを何度か目撃した。演劇の場合、「完璧」の輪の中に観劇している自分も入っているのだから面白い。平さんの王女メディアは完成した上に前進している。これが最後だなんてもったいな~い!子殺しの夜叉を、女の嫉妬の狂気ではなく普遍的な人間の悲しい性質として演じ切っている。生き切って...

よかった、こういう演劇、やりたかった。

折しも自閉症啓発の季節であるらしい。自閉症はそのネーミングから症状について誤解を呼びそうですが、言葉やコミュニケーションや新しい経験に対しての発達が遅れがちで一般的な「常識」と思われることを身につけることが苦手なだけで、決して、育て方のせいでも、心を閉ざしたり、内向きに閉じ籠る人の事ではありません。障害です。むしろ明るく、とても「純粋」で「真面目」、自分の感じたままに話したり、行動したりすることが...

強い国なんかいらない。優しい故郷があればいい。

「旅へ!ー自閉症の息子とー」のチケットが売り切れました。まだきちんとお知らせもしないうちに、すみません。関心の高さ、そして「弱者」と呼ばれる人たちの寄り添う力の強さに驚かされます。震災のときも、あっという間にネットワークを作り、すばやい行動力だったとか。人は強くなる必要なんかない。ココまで来てしまった日本を救うのは「弱さ」という力なのではないかという気がしてならない。強い国なんかいらない。優しい故...

言葉ではない何かでしっかり繋がっている空気を確かに感じた

春の花咲く美しい街にある、けやきの郷に阿部よし子さんを訪ねた。ベーカリー、工房、作業所、寮…丁寧に案内していただいた。清らかな氣に満ちた、伸び伸びとした、優しさに満ちた空間。しっかりと根を張った大きな樹のような癒しのある安心感。ここは、自閉症の子どもを抱えた親御さんたちの力で作った郷。その中心メンバーのひとり、阿部よし子さんの役をやらせていただく。何も残らない、演劇の仕事を考える。自閉症という障害...

私の頭はクルクルと素早くは動かない西山家の脳

公演終了から一週間が過ぎた。あっという間に次の事を考えている。また、演劇は私にどかんと宿題をよこす。厳しいステキな先生のように。あした、けやきの郷にひとりで行って来る。心細いけど、阿部さんが案内して下さる。粗相のないようにしっかりと取材してこよう。私の頭はクルクルと素早くは動かない西山家の典型的な脳。しかしじっくりいつまでも粘り強く考える、これは、父や妹たちや甥姪をみてつくづく思う。現場にはなかな...